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DATA . 2024.8.27

会社の利益を優先するよりも個人の利益を優先した方がいい

Nakamura Hiroki

Nakamura Hiroki

どうも、中村です!

最近はスタッフとの間で目標のすり合わせを行っています。

目標のすり合わせと言っても、従来のように「いつまでに資格を習得する」とか、
「いつまでに●●円の売り上げ目標を達成する」といった類のすり合わせではありません。

これらは会社都合での目標設定に過ぎず、働いている人からしてみれば、
「会社都合で無理くり立てさせられた目標なんて知らんがな!」なので、モチベーションの維持は難しくなります。

そこで、スタッフの個人的な利益や目標を最優先に考え、
どのように会社を利用してその目標に近づけるかを話し合っています。

なぜなら、現代においては個人の利益を重視し、
それが結果として会社の利益につながると考える方が合理的だと思ったからです。


これまでの会社組織の在り方

これまでの会社組織は、高度成長期に確立されたものです。
経済が急速に拡大し、多くの企業がその拡大に対応するために、組織とフローを整えてきました。

例えば「終身雇用制度」は高度成長期に日本で特に確立された代表的な雇用制度の一つですよね。
従業員と企業の間に強い忠誠心と安定した雇用関係が期待され、これが長期的なキャリアの保証となり、
企業は従業員の育成に積極的に投資することができました。

しかし、経済の成長が停滞しいている今、競争の激化や技術の進展、
働き手の価値観の変化などにも影響を受け、この制度のあり方も変わり、多様な雇用形態が求められています。

時代が変化しているのに、会社組織の在り方はこれまで通りで果たして良いのだろうか?
僕はこれまでその様な疑問を持っており、ずっとモヤモヤとしていました。


スキル・経験が先か、お金が先か

僕はスキルや経験の先に、後からお金がついてくるものだと考えています。
その方が健全でリスクが少ないからです。

例えば稼ぐ力がない状態で、一攫千金を手にしてお金持ちになったとしても、
得たお金を使い果たしてしまえば、元の生活に戻ってしまいます。

大袈裟な話、自己破産したとしても、自分にスキルや経験があれば、何度でもやり直すことができます。
大事なのは「稼ぐ力」を身につけることであり、その先に自然とお金はついてくると考えます。

だから、常々この順序を見誤ってはいけないなぁと思っていました。

そこでスキル・経験が先か、お金が先かの考え方を会社組織に当てはめたらどうかと考えました。

会社は利益を生み出さなければ持続していくことができません。

しかし、会社が利益を最優先に考える戦略は、短期的には成功をもたらすことがありますが、
長期的にはスタッフのモチベーション低下や疲弊を引き起こすリスクがあります。

例えば、売上目標を達成するためにスタッフに無理な残業を強いる場合、
最初は目標達成のために皆が一丸となって働くかもしれません。

しかし、長期にわたって過度なプレッシャーや長時間労働が続くと、
スタッフは次第に疲れ果て、やりがいよりも疲労感が勝ってしまいます。

また、過度に厳しい目標が設定された場合、スタッフは目標達成のためだけに働くようになり、
自己実現や職業的成長を感じる機会が減少します。

このような状況では、仕事に対する情熱や創造性が失われ、
やがては仕事の質自体が低下する可能性もあります。

僕自身も会社員時代に思っていたことなのですが、
会社の売上を上げたとて、それが自分にとってどんなメリットがあるのか疑問を抱いた事があります。

もちろん、給与として還元されるということは理解しているのですが、
決してそのことを約束されているわけではなく、結局は会社の業績によるわけで。

個人的にはがんばって売上を上げたけれど、給与が上がらないこともしばしばありました。
そのような時に、モチベーションは大きく失われてしまいました。

働く人からしてみたら、会社なんて自分の人生の目標を叶えるための手段の一つでしかなかったのです。


個人の利益の先に会社の利益がある

多くの心理学や経済学の理論は、人が基本的には自己利益を追求するという考えに基づいているという考え方があり、
この考え方は「合理的選択理論」として知られ、個人が自身の利益を最大化するための選択を行うとされています。

例えば上司に認められて出世したいは、長期的な利益の追求です。
出世を通じて経済的な報酬や社会的地位の向上を目指す行動ですよね。

サボる行為も、労働を回避することで短期的な快適さや楽を求める行動です。

結局のところ、人は自己利益のために動いています。僕だって同じです。

そこで、会社の利益優先ではなく、個人の利益を優先的に考えた方がメリットが大きいのではないかと考えます。

例えば、個々のスタッフの目標や個人的な成長が重視されると、
スタッフは自分の働きが直接的に報われると感じて、より積極的に仕事と向き合うようになります。
それにより、仕事の満足度も上がるはずです。

さらには、個人が自らの能力を最大限に活用することで、
新しいアイデアや課題解決につながると思います。

自分自身の自己実現のために仕事と向き合う事ができれば、
モチベーションの維持につながると思うのです。

だから、会社の利益の先に個人の利益があるのではなく、
個人の利益の先に会社の利益があると考えた方が良いのではと考えました。

ただ、そのように考えた際にネックになる事があります。

個人の利益を優先すると、会社は組織として成り立たなくおそれがあります。
みんながそれぞれバラバラに動いてしまうと、組織全体としての力が落ちてしまう可能性があるのです。

例えばサッカーで例えると、もし全員が点を取ることだけを考えて、
守備をおろそかにしたら試合に勝つのは難しくなりますよね。

チーム全体の目標と個人の目標がうまく合っていないと、全体としてうまくいかなくなります。

だから、個人の利益と会社の利益が相互に依存することを明確にして、そのバランスをとる事が大切です。

僕は今そのすり合わせを個々で行なっていて、
個人的な利益と会社の長期的な目標がリンクする部分(win-winになる部分)を見つけているのです。

これはとっても難しい作業なので、毎日頭がパンクしそうです。
ただ、スタッフとのコミュニケーションもとれ、個人の本質に触れる事ができるので良い事だなと思っています。

今回のお話は完全に個人的な価値観に基づく考え方なので、
一つの考え方として捉えていただければと思います。

でも、世の中が変化しているのに会社はこれまで通りで良いのか?
という問いを持ち続けることは重要なことだと思います。

それではまた!

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