キャッシュアウトしそうになった経験から学んだお金との向き合い方 | 中小企業の経営者向けブランディング伴走支援サービス | Think for Design
トップページ > ジャーナル > 経営戦略 > キャッシュアウトしそうになった経験から学んだお金との向き合い方

JOURNAL

ジャーナル

DATA . 2024.8.22

キャッシュアウトしそうになった経験から学んだお金との向き合い方

Nakamura Hiroki

Nakamura Hiroki

どうも中村です!

今日はビジネスにおけるお金との向き合い方についてお話をしたいと思います。

僕は現在の会社を10年以上経営していますが、それ以前に2回独立しています。
3回目の独立をしているということは、それなりの事情があったということです。

事業を辞めた共通の要因はお金でした。

ビジネスを行う上で、どうしてもお金は重要な要素で、
資金次第で事業を続けられるかどうかが決まるのものです。

現在の会社でも、何度も資金不足に陥り、生き残りをかけた苦しい時期がありました。
この記事を見ていただいている方の中にも、同じような経験をされた方が多いのではないかと思います。

これまで何度もお金の問題に直面してきた僕ですが、
それらの失敗から学んだお金との向き合い方についてお話ししたいと思います。


お金の正体

お金はビジネスを続けていく上でも、個人の生活を支える上でも必要不可欠なものです。

私たちは小さい頃から、お金の大切さを教えられてきました。
お年玉をもらったら貯金するようにと言われ、お金は使うものではなく、貯めるものだと教育されます。
また、お金は一生懸命に働いて得たものだから、大事にしなさいとも教えられてきました。

そのため、お金を非常に尊いもので、大きな価値があるものと捉えている人が多いと思います。

お金の本質を簡単に説明すると、「価値を交換する手段」です。

お金は、物やサービスを買ったり、誰かに支払いをしたりするときに使いますが、
実際にはそれ自体が価値を持っているわけではありません。

お金はただの紙や金属、デジタルの数字です。
しかし、それに「価値」を与えているのは、私たちがそれを使って何かを得られるという信頼や約束です。

たとえば、リンゴを育てている人がいて、そのリンゴを欲しいと思う人がいるとします。
でも、その人がリンゴの代わりに他のものをあげることができなければ、物々交換は成立しません。

ここでお金が使われます。

お金を使うことで、リンゴを買った人は価値を得て、
リンゴを売った人はそのお金を使って他の欲しいものを手に入れることができるんです。

だから、お金の本質は「交換の便利さを提供するもの」であり、
私たちが他の人と物やサービスを交換するときに使う道具なんです。

私たちは小さい頃から、お金に価値があるという教育を受けてきましたが、
その本質は、お金がただの道具であるということです。

ただし、お金がなければできないことも多いので、お金という道具は非常に重要です。


お金は特殊な道具である

お金という道具は、ちょっと特殊な道具だと思います。
この道具をうまく使いこなせば増えていく一方、うまく扱えなければ減ってしまうものです。

たとえば、誰かのためにお金を使えば、それが回り回って自分のもとへ戻ってくることがあります。
また、将来のためにお金を使えば、将来的に自分へと戻ってきます。

お金を上手に使うということは、ブーメランのようにお金が自分のもとに戻ってくるということです。
逆に、下手な使い方をすれば、一方通行でお金が戻ってこないとも言えます。

具体的に説明するために、僕のうまくいったことといかなかったことを例にしたいと思います。

うまくいった例

約8年前、僕の会社もキャッシュアウトの危機に直面しましたが、何とか乗り切ることができました。
特別な策を講じたわけではありませんが、なぜ乗り切れたかと言うと、それまでの資金の使い方に理由があります。

具体的には、お金を社員に対して有効に使っていました。
頑張れば頑張った分だけ給料を上げ、より働きやすい環境を提供することで、
お金という道具を人への投資として活用していたのです。

さらに、会社は創業当初から営業マンを置かずに、ホームページだけで集客を行っていました。

なぜ集客に成功したかというと、ホームページに多くの時間とお金を投資していたからです。

ピンチになるまでに消費や浪費ばかりしていたら、その危機を乗り切ることはできなかったのです。

うまくいかなかった例

2回目の独立はわずか数ヶ月で終わりました。

その原因はシンプルで、資金が尽きたからです。

独立する前に、私には特別な人脈もなく、現在のようにホームページを
しっかりと構築して運用していたわけでもありませんでした。

人やホームページへの投資も行っていなかったため、目に見えない資本がなかったのです。
そのため、資金が尽きた時に何も手が打てず、事業を終了せざるを得なくなってしまいました。


お金の使い方でピンチの迎え方が変わる

これらの2つの例から言えることは、ピンチに陥ったときに、
それ以前にどれぐらい投資して資本を蓄えていたかが、生き残るかどうかを決定づけるということです。

先ほどのブーメランの話と同じですが、道具を上手に使うことで、
いざという時にブーメランのように自分の元に戻ってきます。

しかし、使い方が下手だと、いざという時に何も戻ってこないのです。

ここで、お金は蓄えておけばそもそもピンチにならないんじゃない?
と思われた方もいると思います。

会社にお金を貯めておくことはもちろん良いことですが、注意しなければならないのは、
お金の価値は日々変化しているということです。

為替の動きや物価の上昇によっても価値が変わります。

たとえば、以前は1000円で買えたものが1500円になったとき、
これはお金の価値が変わったと捉えることができます。

そのため、お金を貯めておくことは常に変化するリスクを抱えていることになります。

一方で、お金を上手に使い、人に投資することで人脈や絆が生まれたり、
教育や学びに投資すればできることが増え、新しい商品やサービスの開発、
事業展開が可能になり、結果的にお金を増やすことにつながります。

お金を上手に使うことで得た資本は、お金と違って価値が変わりにくいと思います。

余談ですが、私たちはホームページの制作も行っています。
コロナ禍になった時、対面での営業が難しくなり、ウェブ上での営業へと移行したいと考える企業が増えました。

その中で、これまでホームページをほとんど活用していなかった企業が、
コロナをきっかけにホームページを活用し始めることに。

具体的には、SEO対策を施し、特定のキーワードで検索した際に上位に表示されるようにし、
そこから集客を目指す企業が多くありました。

しかし、ページの改善やSEO対策というのは、先ほどのブーメランの話のように、
即効性があるわけではなく、事前にお金と時間を投資しておかないと、期待する成果を得ることは難しいのです。

そのため、コロナになって急に対策を始めたところで、すぐに成果が出るわけではなく、
多くの企業が求める成果を得ることは難しい状況でした。


お金はいずれくるピンチに備えて投資しよう

今日の話の結論ですが、お金は積極的に投資するなどし上手に使い、
将来やってくるリスクへの対策をしておこいた方が良いということです。

お金という道具は、時に人を狂わせ、狂気へと駆り立て、心を蝕むストレスの原因ともなります。

生きていく上で重要な道具である一方で、その使い方によっては、後の結果が大きく変わります。

お金に振り回されて大切なものを失うのは本末転倒。
そのため、これからもお金の使い方を学び、上手に扱えるようになりたいなと思っています。

related post

関連記事

    Category

    Ranking

    Archive

    Happiness in Design

    シアワセをデザインする会社

    CONTACT

    お問い合わせ・ご相談は
    お気軽にどうぞ

    Project

    プロジェクト