地方企業の”マーケが進まない理由”はリソース不足。
written by 中村 弘樹
地方の中小企業さんとお話ししていて、いちばん多く出会う言葉があります。「やったほうがいいのは分かっています。でも、やれないんです」。
気持ちは本当によくわかります。でもリソース不足は、マーケティングが進まない原因というより、戦略のスタート地点として置き直したほうが、結果がぐっと近づきます。
「分かっている。でも、やれない」という現実
SNS、ブログ、メルマガ、動画。やったほうがいいのは知っている。でも、本業で手一杯で、現場の人員に余白がない。
これは、地方企業に限らず、中小規模の事業ではどこでも起きています。施策のリストを増やしても、実行できないなら、ないのと同じ。ここに、構造的な詰まりがあります。
マーケティングは、続けられるかどうかが、すべて
SNSもブログも、ほぼ間違いなく言えるのは、「単発では効かない」ということです。継続できる人にだけ、結果が返ってくる仕事です。
気合いで続けようとすると、たいてい3ヶ月でしぼみます。続くか続かないかは、根性ではなく、続けられる仕組みがあるかどうかで決まります。
やることを減らす。そして横展開する
僕がいつもおすすめしているのは、まず手を広げないことです。
取り組む媒体をひとつに絞り、ひとつのコンテンツを別の媒体に展開していく。たとえば、ジャーナル記事1本を、SNS3投稿、メルマガ1本、社内資料1ページに展開する。同じ素材から、見え方を変えて配ることで、発信量を確保しつつ、現場の負担を抑えられます。
リソース不足は、仕組み化のスイッチになる
不思議なことに、人もお金も潤沢な会社よりも、制約のある会社のほうが、いい仕組みをつくることが多いです。
「全部やらないと」という前提が崩れるから、優先順位がはっきりする。少ない手数で結果を出すために、設計の精度が上がる。リソース不足は、仕組み化を促すいちばんの触媒です。
小さく始めて、積み上げる
結局のところ、マーケティングは、急に大きく動くものではありません。
小さい範囲で、確かに続けられる仕組みを先につくる。その上で、半年・一年単位で積み上げていく。これがいちばん地味で、いちばん速い道です。「いまやれることだけ、やる」を腹落ちできたところから、施策はだんだん前に進みはじめます。