コーチング・ブランディング・デザインをつなぐと、会社はどう変わるのか
社員一人ひとりが、自分の強みや働くうえで大切にしたいことを理解する。
それだけでも、仕事への向き合い方は変わります。
しかし、自己理解だけで終わってしまうと、「自分について理解できた」という個人の変化にとどまります。
企業の中でコーチングを行うなら、社員が理解した自分の価値を、現在の仕事や会社の目指す方向へつなげることが必要です。
そして、会社の内側にある価値を、社員にもお客様にも伝わる形にしていく必要があります。
そのためThink for Designでは、コーチング、ブランディング、デザインを別々のサービスではなく、一つの流れとして捉えています。
コーチングで「個人」を整える
コーチングでは、社員一人ひとりの強み、価値観、仕事の原動力、力を発揮しやすい条件、今後目指したい方向を整理します。
「仕事にやりがいを感じない」と話していた社員が、実は成長を実感できないことに苦しんでいる場合があります。
「今の仕事が向いていない」と考えていた社員も、仕事内容そのものではなく、得意な力を使える役割がないことに違和感を持っているのかもしれません。
本人の中で絡み合っている感情や状況を言葉にし、
「何が難しいのか」
「何ならできるのか」
「本当はどうなりたいのか」
を分けて考えていきます。
そのうえで、自分から上司へ相談したり、新しい役割を提案したりできる状態を目指します。
私たちのコーチングの目的は、社員がずっとコーチングを必要とする状態をつくることではありません。
支援がなくなった後も、自分の状態を整理し、必要なときには社内で相談しながら、自分で解決へ向かえる状態にすることです。
ブランディングで「個人」と「会社」をつなぐ
次に、社員が大切にしたいことと、会社の理念や目指す方向をつなぎます。
例えば、会社が「信頼」を大切にしていたとします。
社員に「信頼を大切にしてください」と伝えるだけでは、具体的な行動は人によって異なります。
ある社員にとっては、依頼された仕事の期限を守ることかもしれません。別の社員にとっては、問題が起きたときに隠さず共有することかもしれません。
お客様の話を最後まで聞くことや、ほかの社員が判断しやすいように情報を整理することも、信頼につながります。
会社が大切にする価値を、それぞれの社員の役割と強みに合わせて具体的な行動へ変えていく。
これによって理念は、壁に掲げられた言葉ではなく、日々の仕事で判断するための基準になります。
社員も、「会社から理念を守るように言われている」のではなく、「自分の強みを使って、この会社らしい価値を届けている」と感じられるようになります。
デザインで、価値を「伝わる形」にする
コーチングで社員の内側を整理し、ブランディングで会社との接点を見つけたら、その価値を社内外へ伝わる形にしていきます。
ここでいうデザインは、見た目をきれいにすることだけではありません。
社員が理念を理解しやすい言葉へ整理すること。日々の仕事で迷ったときに確認できる資料をつくること。会社の価値がお客様に伝わるWebサイトやパンフレットをつくること。採用候補者が、その会社で働く姿を想像できる発信を行うこと。
会社の中にある思いや価値を、相手に伝わり、行動しやすい形へ変えることが、デザインの役割です。
どれほど良い理念があっても、社員が理解できない言葉のままでは行動につながりません。
社員が良い取り組みをしていても、社外へ伝わらなければ、会社の価値として認識されません。
会社の考え、社員の行動、社外への表現が一致したとき、ブランドに一貫性が生まれます。
3つを別々に行うと、ずれが起きやすい
コーチング、ブランディング、デザインは、それぞれ単独でも価値があります。
しかし、別々に行うと、次のようなずれが起きることがあります。
社員向けにコーチングを行っても、その内容が会社の理念や役割設計と結びつかなければ、「自己理解が深まった」で終わります。
会社の理念をつくっても、社員自身の強みや働く目的とつながっていなければ、経営者だけが使う言葉になります。
Webサイトや採用資料を整えても、実際の社員の行動と異なっていれば、社外へ発信している会社像と、入社後やサービス利用後の体験にずれが生まれます。
このずれは、社員の違和感や、お客様からの不信感にもつながります。
だからこそ、社員の内側を整えるコーチング、個人と会社の方向をつなぐブランディング、価値を伝わる形にするデザインを、一つの流れとして取り組むことが大切です。
社員が自分で判断できる組織へ
会社のブランドを守るために、経営者や管理職が社員の行動をすべて確認し、細かく指示し続けることはできません。
必要なのは、社員自身が判断できる状態をつくることです。
社員が自分の役割と会社の大切にする価値を理解していれば、仕事の中で迷ったときに、
「この会社らしい対応は何だろう」
「自分の強みを使って、何ができるだろう」
と考えられます。
業務の中で課題を見つけたら、指示を待つだけではなく、改善案を考えて相談する。新しい取り組みが必要なら、自分が担える役割を提案する。
自走とは、一人で何でも決め、解決することではありません。
必要なときには周囲へ相談しながら、自分なりの考えを持って仕事を前へ進められることです。
こうした社員が増えると、管理職だけが課題を見つけ、解決策を考える組織ではなくなります。
現場の社員から提案が生まれ、小さな改善や新しい挑戦が続く組織へ変わっていきます。
管理職や経営者も、本来の仕事に集中できる
社員が自分の考えや状態を言葉にできないと、管理職は表情や行動から推測しなければなりません。
最近元気がないけれど、声をかけた方がよいのか。今の役割に不満があるのか。仕事を任せすぎていないか。
部下を大切にする管理職ほど、こうしたことを考え続けています。
社員自身が「今何に困っているか」「どのような役割を目指したいか」「どのような支援が必要か」を伝えられるようになると、管理職は推測だけで対応する必要がなくなります。
社員から出てきた相談や提案をもとに、会社としてできることと難しいことを判断できます。
管理職が社員への関心を失うのではありません。すべてを察して先回りする関係から、社員と一緒に考えられる関係へ変わるのです。
その結果、管理職や経営者は、人のことで必要以上に気を回す時間を減らし、チーム全体の成長や会社の未来を考える仕事に集中できます。
社員の行動が、お客様にとってのブランドになる
会社のブランドを最終的に受け取るのは、お客様です。
問い合わせにどう答えてもらえたか。困ったときに、どのように向き合ってもらえたか。担当者によって、対応や考え方が大きく変わらないか。
お客様は、理念そのものを見るよりも、社員との関わりを通して「この会社はどのような会社なのか」を判断しています。
社員が自分の仕事の意味を理解し、会社の大切にしている価値に沿って行動していれば、その姿勢は言葉や対応に表れます。
「この会社の人は、きちんと話を聞いてくれる」
「誰に相談しても、誠実に対応してもらえる」
「一人ひとりが、自分の仕事に責任を持っている」
こうした体験の積み重ねが、広告だけではつくれない信頼になります。
社員の意欲や行動が会社らしさとして認識され、お客様から選ばれる理由になる。それが、組織の内側から育つブランドです。
外部支援がなくなっても、ブランドが育ち続ける会社へ
Think for Designが目指しているのは、外部のコーチングや専門家がいなければ動けない会社ではありません。
コーチングによって、社員が自分の強みや価値観を知る。
ブランディングによって、その力と会社の理念、仕事の役割をつなぐ。
デザインによって、会社の価値を社員にもお客様にも伝わる形にする。
この3つを一貫して行うことで、社員が自分の言葉で会社の価値を理解し、日々の仕事で会社らしさを表現できる組織をつくります。
社員が自ら考え、相談し、提案する。管理職は社員の力を生かしながら、組織全体を前へ進める。お客様は社員との関わりを通して、その会社らしい価値を感じる。
この循環が生まれれば、外部から働きかけ続けなくても、会社の内側からブランドが育ち続けます。
人が育てば、組織が変わる。組織が変われば、会社のブランドが育つ。
Think for Designは、コーチング・ブランディング・デザインを一貫して行い、人と会社の価値がつながる組織づくりを支援しています。