人が育つだけでは、ブランドは育たない。
企業ではさまざまな人材育成や組織づくりの取り組みが行われています。
社員一人ひとりが自分の強みや働く目的を理解し、仕事との接点を見つけること。自分から相談や提案を行い、管理職がその声を受け取れる組織をつくること。これは、Think for Designも大切にしている支援です。
ただ、私たちが目指しているのは、人や組織を整えるところまでではありません。
社員との対話から見つかった会社らしさを言語化し、理念や採用、Webサイト、広報、デザインまで一貫して表現する。社内で育った価値を、社外からも見える形にするところまで支援します。
Think for Designは、人材育成と組織づくりに、ブランディングを掛け合わせる会社です。
人材育成とブランディングは、別々に行われることが多い
企業では、人材育成とブランディングが別々の部署や会社によって進められることがあります。
社員研修や1on1は、人事や研修会社が担当する。会社の理念やブランド戦略は、経営者とブランディング会社が考える。Webサイトや採用パンフレットは、制作会社やデザイナーが形にする。
役割を分けることには、それぞれの専門性を生かせる良さがあります。
しかし、別々に進めた結果、社内で働く社員が感じている会社像と、社外へ発信している会社像が離れてしまうことがあります。
発信している言葉と、社員が経験していることに差があれば、どれだけ魅力的なデザインをつくっても、ブランドは根づきません。
ブランドは、ロゴやWebサイトだけではない
ブランディングというと、ロゴやキャッチコピー、Webサイトのデザインを整えることだと思われる場合があります。
もちろん、見た目や言葉を整えることも大切です。
しかし、お客様が会社に感じる印象は、それだけで決まるものではありません。
問い合わせをしたとき、どのような言葉で対応してもらったか。困ったときに、最後まで話を聞いてもらえたか。社員によって説明や対応が大きく変わらなかったか。トラブルが起きたときに、誠実に向き合ってもらえたか。
こうした社員との接点も、お客様にとっては会社のブランドです。
会社が「丁寧さ」を大切にしているなら、その価値は社員の説明や気づかいに表れます。「挑戦」を大切にしているなら、社員が新しい提案を行い、試行錯誤している姿に表れます。「信頼」を掲げるなら、約束を守り、問題から逃げずに対応する行動に表れます。
ブランドは、会社が自分たちについて語る言葉だけではありません。
社員の行動を通して、お客様や求職者が実際に受け取った印象の積み重ねです。
だからこそ、最初に社員の声を聞く
Think for Designでは、会社のブランドを考えるとき、経営者の思いだけで言葉をつくるのではなく、社員との対話も大切にします。
社員へのコーチングやワークショップを通して、
「なぜ、この会社で働き続けているのか」
「仕事のどのような場面に、やりがいを感じるのか」
「お客様に、どのような価値を届けたいのか」
「この会社らしいと感じる出来事は何か」
を言葉にしていきます。
話を聞いていくと、社内では当たり前になっていて、経営者も社員も魅力だと認識していなかったことが見つかる場合があります。
忙しい人がいると、部署に関係なく自然に手伝っている。お客様が納得できるまで、専門用語を使わずに説明している。失敗した社員を責めるのではなく、チームで次の方法を考えている。担当外の相談でも、適切な人につながるまで対応している。
このような日常の中に、その会社が大切にしている価値があります。
外から借りてきた「人を大切にする会社」「風通しの良い職場」という表現ではなく、実際の経験から会社らしさを見つける。
その言葉だからこそ、社員も納得でき、お客様や求職者にも具体的に伝わります。
コーチングによって、社員と会社の価値をつなぐ
会社の理念を社員へ伝えるだけでは、ブランドを体現できるようになるとは限りません。
社員自身が、会社の価値と自分の仕事との接点を理解する必要があります。
例えば、会社が「お客様に安心を届ける」という価値を掲げているとします。
人の話を丁寧に聞くことが得意な社員は、お客様の不安を最後まで聞くことで安心を届けられます。情報を整理することが得意な社員は、分かりやすい資料や案内をつくることで表現できます。先を見て動くことが得意な社員は、トラブルを予測して準備することで安心につなげられます。
全員が同じ言葉を話し、同じ行動をする必要はありません。
一人ひとりが自分の強みを使い、会社が大切にしている価値を表現する。それが、社員がブランドを体現している状態です。
Think for Designのコーチングでは、社員の強みや価値観、働く目的を整理するだけで終わりません。
それを現在の役割や会社の理念と結びつけ、「自分は、この会社の価値をどのような行動で表せるのか」まで考えます。
社員にとって会社の理念が、覚えなければならない言葉ではなく、自分の仕事の判断基準になっていきます。
社内の実感を、外へ伝わる言葉とデザインにする
社員との対話から見つかった会社らしさは、社内で共有して終わらせません。
経営者が実現したいことと、社員が実際に感じていること、お客様に届けている価値を整理し、会社の理念やブランドメッセージとして言語化します。
そして、その内容をWebサイトや採用サイト、求人票、会社案内、SNS、営業資料などへ展開していきます。
例えば、社員へのヒアリングから「相談されたことを、自分の担当外だからと断らない」という共通した行動が見つかったとします。
それを単に「親切な会社」と表現するのではなく、実際のエピソードとともに採用サイトや会社案内へ掲載することで、その会社の姿勢が伝わります。
その言葉に共鳴した求職者が応募すれば、入社後の「思っていた会社と違った」というミスマッチも起こりにくくなります。
また、お客様に対しても、広告で伝えていることと、社員から受ける対応が一致します。
見た目だけを整えるのではなく、社内にある価値を見つけ、伝わる言葉とデザインに変える。それが、Think for Designのブランディングです。
発信したブランドを、もう一度社内へ戻す
ブランディングは、会社の魅力を外へ発信したら終わりではありません。
言語化された会社の価値を、社員の役割や評価、育成、1on1、日々の行動へ戻すことも必要です。
「私たちの会社は、どのような価値を大切にするのか」
「その価値は、自分の仕事でどのように表せるのか」
「実際に体現できていた行動は何か」
を社内で継続的に話すことで、ブランドが会社の文化として根づいていきます。
理念に合った行動をした社員がいたら、その行動を具体的に認める。お客様から寄せられた言葉を、社員へ共有する。新しい施策を考えるときも、会社の価値に合っているかを判断する。
こうした循環ができると、ブランディングは経営者や広報担当者だけの仕事ではなくなります。
社員一人ひとりが、自分の仕事を通してブランドを育てる人になります。
社員の成長とブランドの成長を、別々にしない
社員が成長しても、会社が何を目指しているのか分からなければ、その力が別々の方向へ向かってしまうことがあります。
反対に、会社が魅力的なブランドをつくっても、それを社員が実感できていなければ、外側だけの表現になってしまいます。
だからThink for Designでは、人材育成と組織づくり、ブランディングを別々の施策として考えません。
コーチングで、一人ひとりの強みや仕事への思いを見つける。
組織づくりによって、その強みを生かせる役割や、社員が声を上げられる関係をつくる。
ブランディングで、社員と会社に共通する価値を言葉にする。
デザインによって、その価値を社内外へ分かりやすく届ける。
そして、お客様や求職者から得た反応を、もう一度社員のやりがいや会社への誇りにつなげる。
この一連の流れを支援できることが、Think for Designの特徴です。
私たちが目指しているのは、社員がただ会社の理念を覚えることではありません。
人と組織を育てるだけでなく、その内側にある価値を、選ばれるブランドへ育てていきます。